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効果的な企画書のための「色選び」

企画書作成の上で重要な要素として「色」があります。色は人間の認知を大きく左右するものです。人間の心理を研究してきた心理学でも色彩心理学が発達したように、人間の行動、行為に与える色の影響は大きいのです。内容や形が同じでも色が違うことで、見る人は全く違った印象を持つこともあるのです。企画書は、アイディアや計画を伝えることが目的で、内容こそが重要であることはいうまでもありませんが、「よい内容」を効果的に見る人に伝えるための「方策」こそが「色」なのです。

まず、人を説得していくための企画書で使う効果的な色とはどのような色でしょうか?基本的には「濁りのない色」が「よく目立つ」とされています。色が濁るということは、黒色が混ざっているということです。純色の青に黒色を加えると、紺色に近い色になります。反対に、白書を加えると、明るい、透明感がある色になります。青に白色を加えると空色になります。

企画書作成では、色をたくさん使うことは好ましくないとされていますが、選択された色があまり目立たない、黒色が混ざった色だと、カラーで表現する効果がなくなってしまいます。

そこで、色は一つ選択したとしても、そのバリエーションとして濁り具合を高めたもの、低めたものなど、3色を作成して利用するといいでしょう。

たとえば、ある企画書を青ベースの色選択をしたとしましょう。この時、青の純色を基準として、黒色を加えた「濁りのある青色」、さらに白色を加えた「透明感のある青色」という計3色を用意します。パワーポイント(マイクロソフト社のPowerPoint)などのプレゼンテーション用ソフトウェアやワープロソフトでは色を作成できる機能があるので、それらを利用して、独自の色のバリエーション組合せを作りましょう。

この3色を上手に使って企画書のデザインやグラフを作成することができます。特にグラフなど表現するときには、グラデーションが表現できると、見やすいグラフにすることができます。円グラフでデータ種別を赤や青や黄色といった異なる色で表現すると、目がチカチカする、品のないグラフになってしまいます。青色のバリエーションでグラデーション表現できれば、品のある、見やすいグラフになすることができます。